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耳の病気

症状から見る疾患・病気について

耳鼻咽喉科

皆さんから聞く症状で僕が頭に浮かべる疾患の一例を紹介します。診察や検査をさせていただかないと詳しい事は何も言えませんが、参考程度にご覧ください。(病名をクリックするとその説明へジャンプします)

■ 主な疾患
眩暈症耳管機能不全症外耳炎中耳炎真珠腫性中耳炎突発性難聴顔面神経麻痺感音難聴神経性耳鳴メニエール病

眩暈症

まずは耳鼻科を受診ください

眩暈症

まず、眩暈は内科の病気と思われる方がおられると思いますが、実はその多くは耳鼻咽喉科的疾患(耳が原因)ということをご存知でしょうか?ある統計では、眩暈(めまい)を訴えて病院を受診した患者さんの7割以上が耳鼻咽喉科の疾患であったとされています。“めまい”には回転性めまい(クルクル目の前が回る)と非回転性めまい(フラフラ・ふわふわする感じ)があります。その原因や治療法は色々考えられますが、少なくともめまいの裏側に怖い病気(真珠腫性中耳炎・メニエール病や脳腫瘍など)が隠れていないか調べる必要があります。

耳管機能不全症

耳が詰まった感じはありませんか?

耳管機能不全症

鼓膜と骨に囲まれた中耳という空間は通常は閉鎖されています。気圧の変化に伴う調節や中耳に溜まった浸出液などの排出は、“耳管(じかん)”という細長い管を通して鼻の奥に向けて行われます。この耳管の機能が不十分な方は、鼓膜が凹んだ状態が持続して耳閉感(耳が詰まった感じ)や難聴・自声共鳴(自分の声が耳に響く)など様々な症状が出現します。例えば、よく鼻を“すする”人がいたとしましょう。鼻をすすることにより、鼻の中が陰圧(圧力が低い状態)になりますね。すると、耳管を通して中耳の中も陰圧となって鼓膜が凹むことになります。耳管は常に開通(開いている)状態ではありませんから、鼓膜は凹んだままの状態になりやすいと言えます。太鼓の皮によく例えられる鼓膜が凹んでいると耳閉感や難聴など症状が出てきます。これは、エレベーターに乗ったり、飛行機に乗ったりしてもその気圧変化で容易に起きます。日常、よく見られる疾患と言えます。

外耳炎

耳かきの後・プールの後に耳が痛いのは外耳炎かも?

外耳炎

耳の入り口から鼓膜までを外耳道(いわゆる耳の穴、図をご覧ください)といいます。この部分に傷がついたり、バイ菌(細菌)やカビ(真菌)がつくと炎症を起こします。これを外耳炎と呼び、耳たぶを引っ張ると耳の中が痛くなるという特徴を持ちます。図を見れば分かるように外耳道は鼓膜までの盲管(行き止まりの筒状構造)となっていて、換気が悪くなりやすく常に湿りやすい構造です。湿った所には、バイ菌やカビが繁殖しやすく通常の皮膚より炎症を起こしやすいと言えます。耳あか(耳垢)が溜まった状態ならば、その傾向は一層強いのです。硬い耳かきよりも毎日柔かい綿棒で耳そうじすることをお勧めします。

中耳炎

早めの治療で完治させることが大切

中耳炎

中耳とは、鼓膜から奥の骨で囲まれた空間で内耳と呼ばれる部分までの小指の頭ほどの小さな空間です。この部分に炎症を起こす病気の総称が中耳炎です。中耳炎の種類はたくさんありますが、水が溜まったり(滲出性中耳炎)、膿が溜まったり(急性化膿性中耳炎)、繰り返し炎症を起こすと鼓膜に穴が開いたり(慢性穿孔性中耳炎)します。中耳炎の多くは耳管機能の低下(前述の耳管機能不全症)に起因しますが、治療は処置・投薬などによる消炎治療です。しかし、その中には手術治療を要する場合があります。

真珠腫性中耳炎

初期では自覚症状はほとんど感じません

真珠腫性中耳炎

数ある中耳炎の中でも“悪性”の中耳炎(悪性腫瘍という意味ではなく、たちが悪いということです)と呼ばれるもので治療には手術が必要となります。この中耳炎は他と違い、骨を溶かすという悪い性質を持ちます。耳小骨という音を伝える小さな骨を溶かしたり、耳を取り囲む側頭骨を溶かします。耳の周囲には様々な神経があり、骨を溶かすことにより、難聴だけでなく、眩暈(めまい)や顔面神経麻痺(顔の動きが悪くなる)などの症状が出てきます。

突発性難聴

早期治療が重要です

突発性難聴

突然、原因不明に片方の耳が聞こえにくくなる病気です。初発症状は難聴の他に、耳閉感や眩暈(めまい)が伴うこともあります。原因については、ウィルス感染・循環障害(血行障害)・ストレスなどの心的要因が言われていますが、はっきりとはしていません。治療法は、内服や点滴による治療が中心で病状の理解と安静が必要と思われます。入院治療が必要な場合もありますが、手術治療の適応はありません。ただ、できるだけ早く治療開始することが重要なため症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科受診をお奨めします。

顔面神経麻痺

症状と原因にあった治療が必要

顔面神経麻痺

顔の動きが突然悪くなる病気です。うがいをしたり食事したりすると口からこぼれる、目が閉じにくくなる、笑うと顔が左右非対称になる、顔が歪んでいるなどの症状が現れます。病因としては、前述の突発性難聴と同様に原因不明に神経が麻痺してしまう病気です。顔を動かす顔面神経は耳のすぐ近くを走っていて、ヘルペスウィルスによる感染によるものをハント症候群と呼びます。その場合、耳の痛みや難聴を起こす場合があります。

感音難聴

今の聞こえを維持することが大切

感音難聴

内耳にある聞こえの神経(蝸牛神経)の機能が衰えて、難聴になります。この場合、鼓膜や中耳に異常はありません。人間は年齢を重ねるごとに体の色々な部分の機能が衰えていきます。聞こえについても同様で、老化の現象の一つとして難聴も少しずつ進行します。もちろん、個人差はありますし若い方でも突然原因不明に難聴が進行する場合もあります。ただ、現在の医療において神経の機能を復元する治療はありません。今の聞こえを維持することが大切で、聞こえの補助道具として補聴器を有効に使うことも考えましょう。

神経性耳鳴

まずは耳鼻科にご相談ください

神経性耳鳴

何もいないのにセミが鳴いている音がするなどの症状は“耳鳴り”の典型的症状です。耳鳴りについては不明な点が多いのですが、一般的に左右の聴力差がある場合や感音難聴がある場合に耳鳴りがすると言われています。これを神経性耳鳴と呼びます。人間の音に対する感覚は非常に鋭敏(するどい)なもので、かつ主観的(自分本位)なものです。本を読んでいる時に近くで話し声がすると、そればヒソヒソと小さな声でも大変気になるものです。でも、発表会などで拍手喝采(はくしゅかっさい)をされると、それがどんなに大きな音でも決して不快なものとなりません。このように音に対する感じ方は、その状況によってさまざまで、その音を気にするか・しないかということが大きく関係します。耳鳴りも同じで、確かに患者さんの耳には何かの音が聞こえているのですが、その音の正体をつきとめることが重要です。

メニエール病

薬物療法による対症療法が中心

メニエール病

外来診察をしていると、“5年前にメニエール病をして治りました”などと聞くことがあります。しかし、その患者さんは本当にメニエール病だったのでしょうか?激しい眩暈(めまい)の発作と変動しながら少しずつ進行していく感音難聴を特徴とするメニエール病は、難治性の疾患で 比較的 珍しい病気と言えます。また、診断も一度だけの外来診察では不可能です。眩暈があるからメニエール病という間違えた考え方が多く見受けられます。病態的には、内リンパ水腫という難しい状態ですが、要するに耳の奥にある袋が水ぶくれ状態となり、眩暈や難聴を起こす病気です。その眩暈発作は、経験のある人しか分からないほどの激しさです。しかも極めて難治性であり、進行を止めるにはイソバイドという水薬を飲むことになります。メニエール病の激しい眩暈の発作を止めるために聞こえを犠牲にして内耳を破壊する手術(手術をした方の耳は当然 聞こえなくなります)をする方もおられます。